卵巣嚢腫手術後は再発するの?

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ここでは、「卵巣嚢腫手術後は再発するのか」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫は、
卵巣にできる良性の腫瘍です。

 

その大きさが小さいうちは
経過観察を行います。

 

しかし、大きくなってくると良性でも、
手術によって摘出する必要があります。

 

卵巣嚢腫の手術を行った後、
気になるのは再発の可能性です。

 

卵巣嚢腫は、手術後再発する
可能性はあるのでしょうか?

 

今回は、卵巣嚢腫は
手術後再発するのかについて
ご紹介します。

 

卵巣嚢腫の種類

 

卵巣嚢腫は、卵巣の中にたまった
物質によって分けられます。

 

・漿液性嚢腫

 

卵巣嚢腫でもっとも多いタイプです。

 

卵巣から分泌される水のような
液体がたまってできた腫瘍です。

 

卵巣嚢腫の約30%をしめます。

 

・粘液性嚢腫

 

閉経後の女性に多くみられます。

 

ゼラチン状のネバネバした
液体がたまった腫瘍です。

 

卵巣嚢腫
の約10%〜20%をしめます。

 

・皮様嚢腫

 

ドロドロの油の成分や歯、髪の毛、
骨などが含まれています。

 

これらがたまってしまう原因は不明で、
両方の卵巣にできることもあります。

 

卵巣嚢腫の
約10%〜15%にあたります。

 

・チョコレート嚢腫

 

子宮内膜が卵巣内に発症したもので、
月経の度に出血した血液が
卵巣内にたまり腫瘍になります。

 

卵巣嚢腫の再発の可能性

 

卵巣嚢腫の手術で、卵巣を全て
摘出した場合は再発の
可能性はありません。

 

しかしこれは、左右両方の
卵巣を摘出した場合です。

 

通常の卵巣嚢腫の手術では、
卵巣を両方同時に摘出する
ことはありません。

 

なぜなら、一度に両方の
卵巣を摘出してしまうと、
ホルモンの分泌がなくなるため、

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更年期障害と同じ症状があらわれ、
体に負担がかかるからです。

 

また、妊娠・出産が
望めなくなってしまうからです。

 

ですから、卵巣嚢腫の手術で
卵巣を1つとった場合でも、

 

もう片方に卵巣嚢腫が
再発する可能性があります。

 

卵巣嚢腫が手術後再発する
可能性は、個人差があり、
卵巣嚢腫の種類によっても異なります。

 

卵巣嚢腫が漿液性嚢腫や
粘液性嚢腫の場合は手術後
約10%の確率で再発します。

 

また、チョコレート嚢腫の場合は、
手術後約30%も
再発の可能性が出てきます。

 

これは、チョコレート嚢腫が
子宮内膜症によってできる
嚢腫だからです。

 

子宮内膜症は、女性ホルモンが
大きく関係しており、

 

閉経までの長い期間付き合って
いかなければいけない病気です。

 

皮様嚢腫の場合は、
チョコレート嚢腫の次に
再発の可能性が高いです。

 

卵巣嚢腫の再発する期間

 

卵巣嚢腫の手術後、
再発までは個人差があります。

 

しかし、一般的に
手術後4年〜5年ほどで
再発している女性が多いです。

 

中には短いもので、
手術後2、3ヶ月で
再発する場合もあります。

 

とくに、子宮内膜症による
チョコレート嚢腫の場合は、
短期間で再発することがあります。

 

このように、卵巣嚢腫の
手術をして腫瘍や卵巣を
摘出した場合でも、

 

卵巣が残っていれば
再発する可能性があります。

 

また、再発した卵巣嚢腫が
悪性の場合もあります。

 

卵巣嚢腫の手術後は、
定期検診で術後の経過をきちんと
見ていくことが必要です。

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